松陰先生の言葉に想いを馳せる

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

主人公の兄で、高杉晋作や久坂玄瑞など志士を育てた吉田松陰は、私が生まれ育った山口県萩市では非常に有名、高名な人物です。

私は小学3年から卒業まで、明倫小学校という公立小学校へ行きましたが
その明倫小学校では、吉田松陰は「松陰先生」と呼ばれ、毎朝、「松陰先生の、言葉」という掛声と共に吉田松陰の言葉を朗読する習慣があります。

明倫小学校のWEB(松陰先生の言葉)

そんな、松陰先生。
毎回実家へ帰省すると、決まって松陰神社へ参っては、
決意表明と他力本願(神頼み)をし、お守りを購入。

今も残る松下村塾を眺め見ては、幕末の時代、松陰先生と塾生が翻弄され、戦い抜いたときに思いを馳せるのでした。

最近、古典など読んだほうがいいなぁと思うところもあり
大河ドラマの影響もあって、吉田松陰の本を購入しました。

コチラ「吉田松陰一日一言」

パラパラとめくっては、読んで、考えて、とゆっくり読み進めていますが
心に残る言葉というのは、その時々の状況で変化して、まるで心の鏡のようなんだろうなぁ、と。

鏡だと思えば少し恥ずかしいですが、松陰先生ファンとし、
今の私の心に残ったフレーズをいくつかご紹介したいと思います。
本には、吉田松陰が実際に書いた語録と共に、訳が載っています。
今回は、訳のみ、書かせて頂きます。

「心定めや」
賢明な君主や賢くすぐれた将軍など立派なリーダーというものは、まず腹を決めるものである。トップの腹が決まれば、どうしてそれに従わないことがあろうか。しかしながら、この決断を下すということは、一時的に心を奮い起こすことでできることではない。必ずや心や胆を、水が自然に染みこむように少しずつ養い育て、体力・精神力・能力などを鍛えて強くすることによってのみ可能となる。

「大識見大才気の人を待ちて」
ああ、私は、世の中に才能のある人がいないことを憂えているのではない。その才能のある人を任用しないことを憂えているのである。正しい判断力をもち、気概に溢れた人が上に立ってこそ、才能をもった多くの人々も活きるのである。

「勉めざる者の情」
努力をしない人の気持ちには三つある。一にいう、年をとりました、と。二にいう、馬鹿ですから、と。三にいう、私は才能が高く、もう学問は極めました、と。

なんというか、自分がリーダーとして心定まってなく、人を活かしきれて無く、努力がたりーん、という状態を見事に表した3つのお言葉。。。

吉田松陰のように、狂気に自分のビジョンを追い求め、事を、時代を動かしたような人物には到底なれませんし、私にはそこまでの覚悟も情熱もビジョンもありません。

「リーダーとはなんぞや」を本で勉強していた10年前と比べて
知識と経験が増えた今日、リーダーに必要な要素だと実感している、志(覚悟、情熱)、ビジョン、行動力のうち、志とビジョンがふわふわしている、全く定まっていない状態を危惧しつつも、前進しない状況に焦りを感じるのでした。

どうでもいい本日の??:
「凡そ生まれて人たらば、宜しく人の禽獣に異なる所以を知るべし」

これは、私が明倫小学校へ引っ越して最初の、3年生一学期の朗読文。
初めての朗読ということもあり、今でも暗記しています。

が、訳は「だいたい、人間としてこの世に生を受けたのであれば、当然、人間が鳥や獣とはちがうというわけを知るべきである」

たかが9歳、されど9歳。
数ある吉田松陰語録の中から、9歳に向けて「あんたら獣じゃあるまいし、人間らしい行動せいバカタレっ」って言いたいって。

ちなみにこの語録その後続く文が、
「蓋し人には五倫あり、而して君臣父子を最も大なりと為す」

訳は「まさしく、人間には五倫、つまり、父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信という、人の常に守るべき五つのありようがある。その中でも君臣と父子のあり方が最も大切なのである」

いい事言うじゃないさすが松蔭先生!
ま、この五倫って孟子の”人として守るべき五つの道(勝文公上第四章)”で、吉田松陰の考え方の基底をなすもの、ということらしいですが、私はこちらの方が教育上宜しいのでは?と。

誰がどういう理由で、この一文にしたのか、
もっと言えば、三学期*6学年=18語録 誰が選んだのか、
ちょびっと気になったのでした。

カート